2008年 06月 27日
高知へ 次は沢田マンション |
2日間お世話になったsumicaから沢田マンションへ。
ここは夫婦2人とその子供たちだけで作ったという手作りマンション。TV、雑誌に何度となくとりあげられるほど有名なマンションです。
なぜそこまで人の心をつかむのかは、ここがおもしろい建築構造というだけでなく、大事なものやことを教えてくれる場所であり、なによりここを作った大家さんの人間性だと私は思っているのです。
ここに惹かれて3年間住んでいた私はまるで里帰りのように沢田マンションへ。
変わらない笑顔で向かえてくれた大家さんと住人さんである友人たち。
ここでの生活は今の私の大事な部分をかたち作っています。
ここの不思議で魅力的なつくりを少し紹介…
1階から3階まで続く車も通れるスロープ
おなかがすくと脱走するカモのいる池が4階に
大家さんの住んでいる5階は土があり、そこには手作りの遊具、放し飼いの鵜こっけいや鶏。年々増える子供たち。
そのさらに上には家庭菜園をしている畑。
一つとして同じ間取りのない住人さんたちの住む部屋。そこはそれぞれの生活スタイルにあわせて自分たちでリフォームされます。
地下には駐車場と最近できた道場。
一階には大家さんの経営するアロマセラピールーム
などなどまだまだ…。そしてこのつくりにはきちんと大家さんの住人さんに対する想いや意味があるのです。
その日は大家さんのところでお夕飯をいただき、子供たちに連れられてマンション内にある秘密基地へ。
テントをはられたその場所はなんだかとても神聖でなつかしくてわくわくするものでした。
沢田家の子供たちは家の仕事を当たり前に手伝い、自分たちで野菜や米をつくり、遊び道具も自分たちで作ります。なんともたくましく、最近は朝5時前には起きて学校へ行く時間まですずめをつかまえるための作戦をたてているのだとか…。私が帰るまでにかごの中のすずめは2匹になっていました。ここでは生きるための生活の知恵を子供たちが親の背中を見て自然と覚えているのです。
そして子供たちに対する親の接し方もまたすごい。
子供の一人に友達がなかなかできなくても笑いながら「本人がそれでよければいいかな」
字が読めない子にも「上2人がばかや~っていうからますます覚えん」とまた笑い
そうかと思えば、防災訓練に使う大人でも怖いはしごで2階にあがりはじめた子供たちが途中恐くなって足を止めても「最後まで!」とやらせる。
きっと普通なら親があせったり、過度に心配したり、危ない!とけがする前にやめさせたりすることをここでは、比べない、あせらない、その子のペースや個性を大事にして、ふんばるとこはふんばらせる。
もうすぐ赤ちゃんが生まれて子育てしていく私にとっては考えさせられることばかりなのです。
by n0803acho
| 2008-06-27 10:24